クリスマスイブのコインランドリー*守之介

2022年5月4日

独身時代 クリスマスイブにレコーディングをしてみたり
コインランドリーで洗濯してみたり
とにかく寂しさを紛らわすような事をしていた

もうすぐ一年も終わるな〜 終わっちゃうな〜
まわりは華やいで 人々は浮かれているのに どうして オレだけ・・・
そんな気分でいっぱいになっていた

考えてみれば 小さい頃から まわりが大人ばかりだったので
ひとりが好きだったわけではなく 仕方なくみたいな感じだった

家の中に ひとりでいることは 寂しくもなく むしろエンジョイしていた
大人になって 友達も増え彼女もでき 音楽仲間 バイク仲間に囲まれ
ひとりでいることを意識しなくなった

仕事もだんだん忙しくなっていた

ある日 ParisとMilanoの出張の帰りに Barcelonaで休日をとった
その夜 ふと孤独を感じた
この街には 誰も オレの事を知っているものはいない
Stranger in Barcelona

それからというもの たくさんの人がいる中にいると
ふと孤独を感じるようになった
渋谷のスクランブル交差点を渡りながら
「あ〜さびしいな〜」って思ったり
クリスマスイブに自分の置かれている立場に寂しさを感じるようになった

クリスマスイブが過ぎれば 大嫌いな大晦日の夕暮れがやってくる
Live Barをやっていた頃は 温気で掃除をしながらそんなことを思っていた
嫌だったな〜

結婚してもクリスマスイブに コインランドリーに行っています
でもひとりじゃないから もう大丈夫
本を読みながら おしゃべりしながら 2人の時間を楽しんでいます

あ〜よかった!

-■徒然の森■守之介■
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