桜の花びら 両手のひらに
受けて あげよう 花守のきみに
2011年にこの『花暦 はなごよみ』の詩を書いてから10年が経ちました
裏千家のお茶の家元から教えていただいた 季語で一年を綴ったこの詩は
日本という国に生まれ 美しいものをみて育ち
春夏秋冬 季節の移り変わりを感じ 人間というはかなさを表現しています
早いものでという言い方があたるのか ようやく過ぎましたという言い方が正しいのか
作詞家・作曲家(シンガーソングライター)として確かに 10年が過ぎました
それ以前に 10代〜20代の頃には 100曲ほどの曲を創ってはいましたが
30代〜40代は 仕事に明け暮れ 音楽からは遠ざかっていました
しかし正直言って まだ10年しか経っていないのかという思いの方が強い
その間にアルバムを14枚発表 オリジナル曲は2300曲あまり書いたが
詩は未発表のものがあるのでさらに200ほど
作詞家としての作品数は2500曲
私にとって 詩というもの 詩をつくるということは
溢れ出す想いを書き留める場所
その時々を瞬間を切り取り 時代にするもの
こぼれた熱を受け止める 器のような入れ物ではないかと思う
本当に まだまだ途中という気がしています
生涯現役
下り坂には 下り坂にしか見えない景色というものがあります
何作の詩を残せるのかわかりません
一昨日より昨日 昨日よりは今日 新しい感性が生まれ進化している気がします
2022年からの新しい10年の一歩を踏み出していきます